疾走する思春期のパラベラム

この世の人々が許しあうまであと千億の夜
読了
 深見真の作品は銃と高校生の将来への葛藤とレズ成分が多いので、ヤングガン・カルナバルと共に気に入っています。"疾走する思春期のパラベラム"は精神に作用する銃器を自在に出すことができる超能力者"パラベラム"が同じような能力を持つ敵対勢力と戦う話。ガンアクションの戦闘もなかなか好きなのだが、高校生らしい将来への不安、世界への不信感なんかがいいですね。厨二病全開と言われようがこういうものが好きです。映画部としての活動にも一生懸命だったり、超能力者だがそれでも日常と社会からは離れることは出来ないというのがまた良いです。


 今巻ではついに大きく敵が動き出した。主人公の能力の成長、第4の勢力の誕生となかなか盛りだくさんの内容。次の巻も楽しみだ。


 あと絵師が"うなじ"という人なのですが、非常に好み。パラベラムの武器の絵もかっこいいです。電撃文庫の"おおかみさんシリーズ"も担当しているようです。